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【おすすめ本】「フランス革命の省察」

  ∩∩
 (,,・ x ・)ある日、誰かが
     新しい政治体制、政策を
     考え付いたとして、
     「(かつて提示されなかった筈は無い)
     それが如何程国家、国民に裨益するか」
     はともかくとして、
     「その発想がなぜ実効性を付与されなかったか」
     について、我々いずれかの国家に
     属する臣民は如何程の
     考察をしておくべきなのでしょうか。


フランス革命の省察フランス革命の省察
(1997/10)
エドマンド バーク

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  ∩∩
 (,,・ x ・)もし、新しい思想や
     かつてない考えが、
     多数決による評議の場に提出され、
     旧来のそれ以上の支持を得て
     可決されていけば、人類は
     共同体の統制方法に関して
     唯一無二にして恒久不変の
     最善を獲得し得るのでしょうか。

  ∩∩
 (,,・ x ・)その、あまり重大でなく見える
     けれど、およそこの惑星上に
     人類が何らかの共同体の掟を
     形作る上で最も根本的な
     問いの一つに対して、決して軽んずべからざる
     留意点を悉く俎上に上げ、
     人間の理性が如何に当代の
     流行と傲慢と恣意によって、
     時には国家全体、大半の国民の
     幸福を破壊し得るかについて
     切々と受け手を問わず
     語りかけた、先人の蓄積からの
     代弁の書であります。

  ∩∩
 (,,・ x ・)本書が刊行され、また
     改版を重ねられていた当初、
     フランス革命はまだ完成されておらず、
     つまりその悲劇と愚行のもたらす
     災厄が全て顕になっていませんでした。
     しかし、著者が強く懸念していた
     理不尽と矛盾と不整合は、
     その後革命フランスの国是として
     顕現し、推進され、それを受容させられざるを得ない
     国民の悲劇として顕在化していきました。
     
  ∩∩
 (,,・ x ・)やがて革命フランス国民は
     多年に渉る憲法不在、信仰撲滅、伝統の否定
     を最善と仰がなければ、破滅的な自己否定を
     強いられる思想傾向を強制されることになりました。
     
     さらにその潮流は世界各国に伝播し、
     後に多くの国家破壊と地域紛争を
     産み出した元凶として、寡頭専制や
     全体主義とともに忌避されるに至りました。

     未だに世界各国、各党派をして
     混乱と対立の発生源かつ被害者に成さしめる
     淵源に対して、もっとも早期に、
     広汎に、強力に、思索と修辞と誠実さを以って
     対抗を試み、また呼びかけた、特定の
     思想の賛同者に留まらず、全人類に遺された
     不朽の遺産であります。

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【おすすめ本】「インド夫婦茶碗」

  ∩∩
 (,,・ x ・)エッセイ漫画が好物で
     数々拝見してまいりましたが、
     なかなかこれだけの作品は
     ございません。

     既刊十四。以下続刊。


インド夫婦茶碗 (Bunkasha comics)インド夫婦茶碗 (Bunkasha comics)
(2002/05/31)
流水 りんこ

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インド夫婦茶碗 (14) (ぶんか社コミックス)インド夫婦茶碗 (14) (ぶんか社コミックス)
(2010/04/05)
流水 りんこ

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  ∩∩
 (,,・ x ・)どうも彼のインドという地には
     人をはまらせて醒めさせない
     ものがあるようで、世界中に
     虜どもがいますが、我が国も
     験しに漏れず一定の愛好家が
     居りますし、旅行記に事欠かず、
     旅行記漫画でも、ねこぢる氏の諸作
     などはことに漫画史に燦然と
     煌めく傑作でございます。

  ∩∩
 (,,・ x ・)さて今回の流水氏の
     御作ですが、インド旅行記としても
     最初は楽しめるのですが、
     真骨頂はなんと言っても
     「いつかこんな作家が現れてくれないか」
     と僕などが願って止まなかった
     要素がてんこ盛りに
     詰め込まれているところで
     ございます。

     インド旅行が趣味の
     魁!行動派女流漫画家が
     挙句にインド人から
     求婚を突き付けられた。
     その顛末やいかに。

  ∩∩
 (,,・ x ・)人生に訪れる
     思い通りに行かない
     事々を「不幸」と思うか
     「艱難」と捉えるか。
     それらを常に
     愛と気合と筆具合で
     乗り越える流水氏の
     力強さは、引き込まれている内に
     時間を忘れ、日々の
     くさくさする様な有象無象が
     ど~でも良くなる
     有難い功徳もおまけつき
     でございます。

  ∩∩
 (,,・ x ・)人生とは是即ち
     騒動なり。  
     たっぷりの静かなお時間が
     ご用意頂けましたら、是非。
        
     

【おすすめ本】「昭和天皇 三十二の佳話 」

  ∩∩
 (,,・ x ・)冒頭、筆者である加瀬英明さんが、マッカーサー元帥との
     会見に向かわれた際の描写から、本書の、
     読み手を牽引して離さない叙述は始まります。
   「私が世界で最も尊敬する人物は、天皇陛下(His Majesty)だ」
     元帥の語る一言を始めとして、その場面に登場する事物、人物の
     喚起する様々な感慨は長く尾を引き、
     読了までにしばしば想起されることでしょう。     

昭和天皇 三十二の佳話 (じっぴコンパクト)昭和天皇 三十二の佳話 (じっぴコンパクト)
(2008/09/19)
加瀬 英明

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  ∩∩
 (,,・ x ・)昭和と言う、論を待つ者の無い
     激動の時代に先帝陛下が示された
     日本の君主としてのお姿が、どれほど
     当時の人々を元気付け、励まし、団結させたか、
     国家運営の根幹に関わるご決断から、
     国民の生活の間近でのお振る舞いまで
     様々に描かれており、今我々が、世界の
     どの君主国にも類型を探し得ない、
     皇室を頂く意味と僥倖についての
     再考を促す佳き逸話が収められています。

  ∩∩
 (,,・ x ・)何とはなしに落ち込んだり、
     気分がくさくさして悪循環に
     なってるな~という時、一話ずつ
     読み返してみるのもいいかもしれません。
     大変読みやすく、特に予備知識を
     要求される下りはありませんが、例によって
     人前で読む際はご注意下さい。
     涙腺破壊力が突出しています。
     

【おすすめ本】「怨霊になった天皇」

  ∩∩
 (,,・ x ・)歴史から学ぶという方法で
     知見を広げようとするとき、避けてしまいがち
     ですが欠かせないと多くの人が直感している
     と思うのは、悲しい歴史からこそ教えてもらえる、
     大事なことってあるよね。
     ということです。

  ∩∩
 (,,・ x ・)といっても、どっかの碑に掘られてる
     「あやまちはウンタラ」みたいな、偽善と過剰な
     自責による自己陶酔とふてくされの産物が
     放つ史観的異臭をお届けしたいわけじゃないので
     ご安心ください。

怨霊になった天皇怨霊になった天皇
(2009/01/30)
竹田 恒泰

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  ∩∩
 (,,・ x ・)没後八百年を経て、昭和の御代に至っても、
     天皇御自ら執り行われる鎮魂の百年式年祭が
     国を挙げての注目事業となるほどの、恐怖と災厄を
     臣民にもたらした崇徳天皇のお話を軸に、
     如何にわが国の人々が死者の影響を受けて
     その歴史を歩んできたか、また、怨霊への
     畏敬が払拭されつつあることが、どんな別の
     危機を生み出すか、国家観や人生についても
     大変大切な指摘を多く含んだ良書です。

  ∩∩
 (,,・ x ・)天皇の為されることとして、重要な
     事項を三つ挙げよ、と言われれば、必ず
     そのうちに含まれるのが祭祀ですが、
     天皇の祈りとは、個人がご利益を願って
     神を拝むのとは違って、国家の安寧と
     臣民の安心のために行われます。

  ∩∩
 (,,・ x ・)従って、その天皇が怨霊となる時は、
     その怨念は国家の転覆を目指す規模のものとなる。
     という考えは、念頭に置いておく価値があると思います。

  ∩∩
 (,,・ x ・)この御本が出ていなければ忘れられたかもしれない
     悲しく切ない歴史と、その末にある現代、今も残り
     続け新たな出来事が書き加えられ続ける崇徳天皇譚には、
     我々が色々なことに絶望したり、落ち込んだりした時に
     思い出すべき、崇徳天皇からの宝物のような
     メッセージが込められています。
          

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  • Author:黒卯 虎龍斎
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